珍スポット探訪録・・・JR鶴見線国道駅

今回は少し気分を変えて、休日に見に行った不思議空間体験記録です(画像は2年前のものです)

神奈川県のJR鶴見線国道駅昭和5(1930)年に旅客輸送を始めた、コンクリートの高架駅舎。今では無人駅なのですがその高架下空間が異空間ぶりは一度入ったら忘れられません。まさにタイムトンネルみたいです。

コンクリートのアーチがずーっとつながっています。下の写真はフラッシュを焚いたり明るさを補正してますが、昼間でもほとんど真っ暗です。

この寂れた状況、結構人気あるようで、カメラを手にした若者がちらほら。

TURU1

しかし現在の状況とは逆に、戦前はにぎやかな商店街で、なんと「臨港デパート」と呼ばれていたそうです。

花月園遊園地が近く、また總持寺への参詣客も多かったのが商店街を設けた理由のようです。

またアーチが多数用いられている理由は鉄筋コンクリート工学の草分け的存在である阿部美樹志が好んだデザインであからだと思われます。ちなみに大阪の旧梅田阪急デパートも同氏のデザインでアーチがいっぱいありました。

TURU2

(▼)ほとんど見かけなくなった木製の改札口です(つい最近撤去されたようですが)。

TURU3

高架下の広い通路の両脇に商店や住宅などが入居できるようになっており殆ど空家のようでしたが、いえ現在でも数軒入居中のようでした。(▼)時代を感じさせる看板だけが取り残されています。

TURU5

外から見ると昭和初期のコンクリートの構造体がそのままです。戦時中は受難の時代でした。良く見ると空襲時に機銃掃射で受けた弾痕があちこちにそのまま残っています(▼下2枚)。

TURU8

TURU7

空襲で被災しこの辺り一帯は焼け野原になったそうです。ちょっと裏に廻ると、おそらくその時の煤で黒くなったと思われる壁や柱がそのままの状態になっています。

あの時代を偲ぶ証拠として、ここは貴重な遺構でもあるのだと強く感じました。

TURU6

珍スポット探訪録・・・JR鶴見線国道駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です